受診日。
先生とは、もう長い付き合いなので、お互い言いたいことを言っている。
といいますか、僕は誰にでも言いたい放題言ってしまうタチなので、一部の人には煙たがられているようですが。
今年の6月から、かかりつけの病院が電子カルテ化された。
導入した日、主治医がたどたどしく、一本指でキーボードを叩いていたので
『わ、先生、遅っ!』と言ってやったら、次に行ったときに、
『ほら、キミにバカにされたから練習したぞ。速くなったろ』と言っていた。
いえ、全然速くなってない・・
年輩のお医者さんには、今からパソコンはキツイだろうなあと思った。
しかし、次回行ったときには、『速くするコツをおぼえたぞ』と言っており、ほとんどキーボードを叩かずにマウスだけでカルテが出来ていった。
ようするに、キーボードを使うのがイヤなのね、この先生は・・。
病名をマウスで選ぶだけでカルテのスケルトンができてしまうようだ。
マウスでほとんどできるカルテ。。カルテって、イーカゲンなモノなんだな。
(こういうこと書いちゃマズイのかな?)
で、いろいろ毎月、質問される。
『最近は、よく眠れる?』
→『いえ、あんまり。寝てもすぐ起きちゃって。眠りが浅いみたいです。』
『最近は、お酒はどのくらい飲んでる?』
→『飲んでいいんですか?』
『ダメにきまってるだろ。』
→『・・・』
いー根性してる先生である。看護婦さんも馴染みなので、うしろでクスクス笑ってたりする。
難病の件で、次から次へと書類が届く。
そのたびに、主治医になにやら書いてもらい、ハンコをもらい、自分で記入する部分は記入して役所に提出する。
僕の先生は、『先生、また書類タノミマス』と言うと、露骨にイヤな顔をする。
患者は僕一人ではないので、僕がお医者さんに書類を頼むときは、同時に何人もが頼んでいるハズなので、気持がわからなくはない。
またもや書類が届いたので
『あの〜、先生、見たくないと思うんですが、』
と、書類を片手にもって、チラチラ見せながら切り出したら、
『うん、見たくないし、聞きたくないね』
と顔をそむけられてしまった。いー根性してる先生である。
僕はけっこう図太いほうなので、
『あのねー、先生、僕だって先生がイヤ〜な顔するのをわかってて出すんだからね』
と言ってしまうが、他の気の弱い患者さんにはつらいかもしれない。
しかし、患者にやさしくない制度だな。お医者さんにも問題あるかもしれないが。
僕は、今の主治医のワガママなところが、けっこう好きなので、こういう、やりとりも、べつに苦痛ではない。
自分に自信がある人は、ある程度ワガママなものだと思っている。
僕はむしろ、へんに患者の機嫌をうかがうような医者のほうが好きではないし、安心して治療を任せられない。
で、今日、病院で書類を受け取って役所へ持っていったら、機嫌悪そーな事務員に、住民票が違うと言われ、
『え〜?住民票って何種類もあるのですか』と。
『これじゃないほうの住民票が欲しいんです!』と語尾にアクセントつきで、にらまれてしまった。
面倒なことは、とっとと片づけたいので、すぐにタクシーで区役所へ行って
『もう一種類のほうの住民票をください』と言ったら『そんなのありませんよ』と言われ、また保健所へ逆戻り。
1時間と、往復タクシー代5000円弱の無駄。よく考えれば今まで出していた住民票と同じなのだから、おかしいわけない。(僕もアホ)
今、これを書いている今日の出来事。
書類どうこうが嬉しくないのは医者だけでなく、患者も同じなのですよ、先生。
前回、書類がはねられたときは、主治医に相談したら、『そんなわけない!』とすぐに役所に電話してくれ、あっさりOKになった。
書類手続きミスだったと言われた。やっぱり良い先生です。
でも、最初に僕を結核と誤診して、1ケ月も結核病棟に放り込んでくれたのは、この先生ですが。
(2003.9.16)